Q1:公益目的支出計画が終わったら、正味財産は0になって、移行した一般法人は解散となるのか

回答:

公益目的支出計画が終了したとしても、正味財産は0になりません。

公益目的支出計画が終了した後の正味財産は、継続事業(いわゆる公益目的事業的な概念)以外で獲得した収益等が代わりに計上されていることになります。
一般社団法人・一般財団法人に移行する特例民法法人にとって一番不安になる点ですが、これについては、内閣府からも案内が発出されています。(FAQ 問10-1-2)
→公益目的事業計画に関するFAQ

具体的にいうと公益目的支出計画で0にしなければならない財産は、あくまで一般法人移行認可時に保有している公益目的財産額という金額です。(建物でも土地でもありません。数字のみです。)
これを移行認可後に継続事業のマイナスで0にするという計画を実行していくことになります。その際に、一般社団法人・一般財団法人として存続していくことが必要となりますから、移行認可後に継続事業以外の収益事業等で獲得した収益を、正味財産に計上していくことになります。

その結果、正味財産の数字は、一般法人移行認可前の公益目的事業財産で構成された数字から、一般法人移行認可後の公益目的以外の事業での収益で構成された数字に置き換わることになります。

[記事公開日]2011/04/04
[最終更新日]2014/08/23

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