公益法人とは何か
衣目公認会計士
・税理士事務所
代表 衣目成雄
こう聞かれると、なかなかストレートな回答がしにくいものではないかと、長年の経験から私は思っています。
思い返せば、平成20年に制定された新たな公益法人制度から早いもので12年が経過しました。
この間、公益社団法人・公益財団法人と、一般社団法人・一般財団法人への移行認定、以降認可が終了し、約半分弱が公益になり、残りが一般を選びました。
公益社団法人・公益財団法人における財務三基準をはじめとした、様々な規制は類似の法人に比して、いささか厳しい感じを受けるかもしれません。
とはいえ、だからこそ他の法人よりも行う事業に対しては、第三者委員会である公益認定等委員会において認められている範囲であれば、法人税が非課税で、かつ自由に民の力で公益的な事業を行うことができるようになっているという考え方もできると思います。
また、新たに一般社団法人・一般財団法人を設立し、公益社団法人・公益財団法人になろうという意気のある法人も数は少ないですが出てきています。
例えば、
- 苦学生であった自分の人生をベースにした、勉強をしたい人のための奨学財団
- 営利企業では到底できない文化の守り手となるような記念館
- 多数の青少年の健全な育成・発展のためになる機会を作るイベントを行う団体
- 公衆衛生の発展のために私財を投じて行う助成
私はこのように、一定のルールの中ではあるが、民の力で公益的なことを行える法人が、公益法人であると思っています。
そこで我々、衣目公認会計士・税理士事務所としては、これまで40年以上、公益法人との関与の中で培ってきたノウハウをもとに、公益法人の皆様のサポートをさせていただければありがたい、と考えております。
ぜひ、皆さんの公益に対する思いを実現する伴走者として、我々にお手伝いをさせていただければと思います。
令和3年5月12日
衣目 成雄
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