神戸の社団法人様にお伺いしました。

こんばんわ
衣目公認会計士事務所の衣目成雄です。

先日、神戸の社団法人様の決算書チェックにお伺いしました。
この法人様とは、会計顧問として、日常の会計処理のご相談にお答えしたり、決算書のチェック・調製、申告業務を担当させていただいております。
まだ公益認定申請書は提出していないのですが、今年度中の公益認定申請書の提出に向けて、鋭意準備を進めている段階です。

ただ、その中でも平成20年会計基準への移行については、非常にご説明に苦心されているようで、
特に収支予算書について、これまでの資金の流れを中心とした概念と、これからの損益を中心とした概念について、
経理担当理事の方はよくご理解いただけるのですが、他の理事の皆様になかなか上手く説明できないとのことでした。

収支予算書の、資金ベースから正味財産増減計算書ベースへの変更は、
本質的には正しい説明ではないのですが、一言で説明するとすれば、
収支を「過去からの累計」ではなく、「単年度の事業収支のみ」で、判断するようになるということです。

どうして過去からの累計を捨て去るのか、それは公益移行認定の申請に際して、
「収支相償」(公益目的事業の事業収支は0かマイナス)を求めることになったからです。

収支相償かどうかを判断するには、「単年度の事業収支」が必要になります。
そのため、予算書から「単年度の事業収支」がわかるように、予算書の形式が
資金ベースから正味財産増減計算書ベースへと変更になったのです。

平成20年会計基準が、公益認定申請のためにあると言われるゆえんでもあります。

公益法人の皆様のお役にたつ存在として頑張ってまいります。
これからもよろしくお願いします。

zp8497586rq

[記事公開日]2011/04/28
[最終更新日]2014/08/23

京都・大阪・関西地域の公益法人の運営を支援